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『奇面館の殺人(上)』ネタバレあり感想

奇面館の殺人上巻を読了したので、感想とかつらつら書いていこうと思います!

 

内容紹介

奇面館主人・影山逸史が主催する奇妙な集い。招待された客人たちは全員、館に伝わる"鍵の掛かる仮面"で顔を隠さねばならないのだ。

季節外れの大雪で館が孤立する中、〈奇面の間〉で勃発する血みどろの惨劇。

発見された死体からは何故か、頭部と両手の指が消えていた!

大人気「館」シリーズ、待望の最新作。

(公式より引用)

 

約1年ぶりに再読したんですけど、かなり内容忘れていて、めちゃくちゃ楽しく読めてしまった……。

以下めちゃくちゃネタバレあります~!

 

 

大雪で身動きが取れない!通信手段は犯人によって全て断たれた!孤立する館!

遺体から消えた頭部と指!この遺体は本当に館の当主のもの?!

その上容疑者全員が仮面で覆われいて、もう誰も信じられない!

……と、ミステリ要素(?)がこれでもか!!と詰め込まれているのに、ストレスなくスラスラと読めてしまうのが最高ですよね~。

 

 

鹿谷先生、いや島田潔も8館目となれば中村青司の館に慣れてきた感あるよなと。(人形館はノーカン)

慣れてきたというより、中村青司の館に魅せられて、もう引き返せないところに来てるのかもしれない。囚われてるとも言えるかも?

鹿谷先生のフッ軽好奇心強も考えものだよね。そういうとこが好きです。

中村青司は異常って言われまくってるけど、島田潔もたいがい異常者だと思う。そういうとこが好きです(2回目)。

 

 

奇面館の登場人物ってなんか戦国武将とか武術(?)関係の名前が多いな~とか。長宗我部、光秀はめちゃくちゃ分かりやすい。

影山も「影山流」という古武術の流派があるらしく、もしかしてそこからなのだろうかと思ったり……。日本刀持ち歩いてるし……。

 

そもそも影山逸史のもう一人の自分を探すの元ネタ?って、織田信長の「自分と同年同月同日同時に産まれた人を探してその人がどんな人生送ってたのか調べた」っていうやつから来てるのかなとか。

織田信長の方は占いなんて根拠がない!って証明しようとして……らしいけど。

 

 

今作のヒロインとも言える新月瞳子ちゃんって、わりと異質というか唐突な感じのする存在だな~と思ったり。瞳子ちゃん自体はめちゃくちゃ好きです。絶対かわいい。

 

で、もしかして影山逸史と対になる存在として瞳子がいるのかな~と感じたり。

瞳子って才能があると言われた柔術はなんか違うし、理数系の方が向いてるのに興味があるのは文科系、でも結局理数系の薬学に進んでる、今回の奇面館のバイトもいわば流されるがままにやってみたり……と、人生に違和感みたいなのを感じつつも、まあそれで良いか~と全部を許せてる子だと思うんですよ。

かたや影山逸史は、過去の出来事が忘れられない、自分の運命の人と出会えてないからだ!今のこの人生は本当の自分の人生じゃない~!って、自分の人生大否定してる人だと思いまして。

 

あと瞳子ちゃん→柔術、影山逸史→剣術(影山流)もあるかなとか。

 

そんな感じでもしかしてこの一番遠そうな2人が対になる存在として描かれてるのかな~と。

 

 

作中に出てきた『世にも怪奇な物語』も見たいと思います。

瞳子ちゃんみたいにVHSを探し求めることなく、配信ワンクリックで見れちゃうんだから本当に便利な世の中です。

 

 

という感想も下巻読了したら全部ひっくり返るのかもしれない。

それでは1年ぶりに下巻も読もうと思います~!